保育園の選び方

園見学で何を見る?設備や方針だけではないポイントは

自分の子供を入れたい保育園を決めるのに園見学は欠かせません。

今ではほとんどの人が複数の園を見学しているそうです。

私自身も保育園にいたときにたくさんの保護者の方に対応しました。その中で、「これは気にしなくていいのかな」「ここを見たのかな」「これは聞かないでいいのかな」と思うようなことも多々ありました。

様々なサイトで、利用者側からの園見学のチェックポイント等は紹介されています。ここでは園側から見て感じたポイントをいくつか紹介していきたいと思いますので、参考にしてみて下さい。

問い合わせ

ほとんどの人は見学前に申し込みや問い合わせの電話をかけると思います。。その際に、かける時間を気にされる方も多いのではないでしょうか。

規模の大きい認可保育園の場合、事務員さんが常駐している所も多いので、そのような園に電話をする場合は、そこまで重要視しなくても大丈夫だと思います。(ある程度の常識の範囲はありますが)

ただし認可外保育園や規模の小さい保育園の場合は、保育士さんが子供を見ながら対応している所がほとんどなので、朝夕の登降園時や給食時などは、できるだけ避けるようにした方がいいでしょう。

特に認可外保育園は園の方で選考し直接契約になるので、こちらの園に入園しようと思っている方は、問い合わせの電話から相手への印象を意識するとよいかもしれません。この段階からもう選考が始まっていると思ってください。

 

実際にあった問い合わせで驚いたのが、夕方近くになって「今園の近くにいるのでこれから見学させて欲しい」という電話でした。

話を聞くと引っ越しをしてきたばかりで、次の日からまた数日元の所へ戻らないといけないので今日見学したいという話でした。

見学は予約制であることと、お迎え時間に重なるため十分な見学ができないことを説明し、後日の予約を取ってもらいその日はお断りしました。

いろいろ事情がある人は多いですが、まずは常識の範囲での行動を考えてみてください。

 

園長先生

保育園を見学する際、先生たちを見る人も多いのではないでしょうか。

「どんな先生がいるのか」「どんな保育をしているのか」「子供達にはどう接しているのか」等、自分の子供を見てもらう先生たちなので当然見る目も厳しくなります。

園の側から見ると、確かに先生一人ひとり個々の力は重要ですが、やはり大勢の子供たちを見ていくためには全員で協力していかなければいけません。それをまとめる園長先生を見ると、その園がどのような園かが見えてきます。

①園長先生の雰囲気

園長先生はいわゆる園の顔になる人です。園長先生が変わることで園自体の雰囲気が全く変わってしまうことも多々あります。

優しそうな人・怖そうな人・頼りなさそうな人・真面目そうな人、それぞれ感じ方は違うと思いますが、自分自身に合った人の園というのも大きなポイントとなります。

保育園は一方的に子供を預かるところだけでなく、保護者との協力で一緒に子供を育てるところです。自分と気の合う人と進めていく事も大切なことの一つです。

園長先生と会えない時などは、その園に通っている子の保護者の方に聞いてみる等してもいいと思います。

②園長先生とほかの先生の関係

信頼できる園長先生がいても一人では何もできません。ほかの先生たちとそりが合っていなければ園の雰囲気は全く違うものになってしまいます。

そんな先生たちとの関係性を見る一つの目安として、園長先生が子供たちに好かれているかどうか、と言うことがあります。

通常園長先生は運営業務が主な仕事であって、保育自体への関りはあまりない人が多いものです。

子供に好かれているということは、それだけ保育に入り関りが深いということです。同時にそれは、現場にいる先生たちともコミュニケーションをとる機会が多くなるということでもあります。

園長先生とほかの先生たちが互いに会話をしあっている、意見を言い合っているような様子が見られることも大切なポイントです。

見学は2回

保育園だけではありませんが、近頃は職場の環境に合わず退職してしまう人が多くなっています。

本人側の問題もありますが、施設側の受け入れ態勢や環境の整備なども大きな要因の一つです。

「先生が固定しない」「先生同士の中が悪い」等、その様な雰囲気は保育にも大きく影響し、子供にも悪い影響を与えていきます。(子供は大人の関係に敏感です)

一度見学しただけではそこまではわかりません。数か月ほど間をあけて先生たちの顔ぶれが変わっているようでしたら、もしかしたら何かしらの問題があるのかもしれません。

誰のための保育園

設備が素晴らしい、方針がしっかりしている、ベテランの先生が多く安心できるなど、保育園を選ぶ基準は人それぞれ違います。

ただ実際にそこに通い、長い時間を過ごすのは子供たちです。

見た目や自分の都合だけでなく、子供たちにとってどんな保育環境が良いのかを考えながら園見学をしてみて下さい。

hlwoxids著